ウシロヤスコ
ウシロの日々「映画みたいな文章を書きたい」
2022.08.06
夏だというのにとても涼しい1日だった。
夕刻、ベランダに出て、
世界の色が再び消えいくのを眺めていたら、
夜空の端っこでお祭りの花火が上がった。
とても遠く、小さかったけれど、
どどんと胸に響き渡った。
「かき氷はあまり売れなかっただろうな。」
そんな事を思って、ふっと笑った。
さぁ、何色のシロップをかけようか。
今はわくわく待てばいい。
氷をゴリゴリ掻き回しながら。
何色のシロップをかけようか。
今はただ無色の冷たいやつ。
2022.08.06.
ウシロヤスコ